ATEM MINI PRO+ワイヤレスマイクのセットアップ例
よく陥る問題点
まずはじめに、詳しくセットアップ例を取り上げる前に
ATEM MINI PROを購入された方から頂いたご意見をご紹介いたします。
この記事を書いた人

- 通販事業部 デジタル・PA営業担当
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高校からバンドを初めてギターエフェクターを探すうちに機材沼にはまる。その後、作陽音楽短期大学で音楽制作・レコーディングを学び、福山楽器センターへ入社。
映像制作も好きで映像制作・ライブ配信代行も。経験を反映した商品提案、商品説明を心がけています。
WEB担当のため店舗には常駐しておりません。店舗での機材相談をご希望の際は来店予約をお願いいたします。
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収録時にはOBSが使えない
ATEM MINI PRO/ATEM MINI PRO ISOは、配信をしながら外付けSSDへの収録が可能です。
収録時に落とし穴となるポイントとして、
ATEM MINI PRO本体のUSB端子はSSDを繋ぐ為、
本体のUSB端子にはPCを繋げないということ。
収録中、配信は本体から直接ネットワークを介して行うようになります。

このことで起きる問題点として、OBSを使って配信ができないということ。
通常、OBSはUSB経由で音声や映像を入力します。
USBでPCに繋げないということは、OBSに映像や音声が入力できないということになります。
正攻法でいけば、音はオーディオインターフェイスに入力して、OBS経由で音と映像を合わせるのですが、
収録時はOBSが使えないので、オーディオインターフェイスを使うこともできません。
収録をしない場合は問題ありません。
ハイブリッドイベントでの落とし穴
もう1つ、多く頂いたご意見として「HDMIの出力が1つしか無くて困った」
とのお声があります。
ATEM MINI PRO/ATEM MINI PRO ISOの機能として、マルチビュー出力がありますが、
HDMI OUTは1つしかありません。
例えば、ハイブリッドイベントでスクリーンにスイッチング後の映像を映し出したい時、
マルチビュー出力を使うことができません。

配信だけの場合は問題ありません。
解決策
上記2点を解決する方法は2通りあります。
違うスイッチャーを使う
ATEM MINI EXTREMEシリーズ
ATEM MINI EXTREMEならUSB端子もHDMI出力も2系統付いています!

Roland VR-1HD
収録をしないのであれば、Roland VR-1HDも魅力的。
HDMI出力は2系統付いているので、ハイブリッドイベントにも最適。

ATEM Streaming Bridgeを買い足す
すでにATEM MINI PRO/ATEM MINI PRO ISOをお持ちの方にお勧めの対処方法です。
ATEM Streaming Bridgeの機能の1つに、ATEM MINI PROのイーサネット出力をHDMIに変換する機能が有ります。
HDMIに変換後、USBビデオキャプチャーを使うことで、OBSも使用可能。
マルチビュー出力も使用できます。

上記2点をご留意頂いた上で、ワイヤレスマイクの音声を配信環境下に反映する方法をご紹介いたします。
シンプルなセットアップ方法

最も簡単な接続方法は、ワイヤレス受信機の音声出力をATEM MINI PROのMIC端子に繋ぐことです。

本体のマイク入力設定は「マイク」にして下さい。
プラグインパワーは供給しないようにご注意下さい。
設定は、設定ソフトウェア「ATEM Software Control」から変更可能です。
基礎知識
ワイヤレスマイクを使う場合、マイクの電波を受ける「受信機」が必要となります。
「受信機」には音声出力端子が付いており、ミキサーに接続できます。
受信機は、同時受信可能数があり、受信機1台で2CH受信できるものや、1CHしか受信できないものがあります。

配信に最適なワイヤレスシステム
配信でワイヤレスマイクを使う場合、800MHz帯のワイヤレスシステムをお勧め致します。
800MHzという数字は、電波を飛ばすチャンネルのようなもので、800MHzの他に2.4GHz等があります。
2.4GHzは、WiFiやBluetoothも使用する帯域となっているので、パソコンやスマートフォンと干渉する可能性があります。
干渉した場合、音が途切れたり音が入らなくなったりします。
一方の800MHzはワイヤレスマイクで定番の帯域となっており、パソコンやスマートフォンではほぼ使用しない帯域なので、配信やライブイベントで安定して使用できます。
展示会場や貸し会議室等、近隣会場でワイヤレスマイクを使う現場では、2.4GHzや1.2GHzを使用することがあります。
動作確認済みワイヤレスシステム
現段階で、ATEM MINIへの接続で動作確認ができているワイヤレスシステムはこちら。
- SOUNDPURE 8011II
- SOUNDPURE 8022e
- SOUNDPURE v8011s
SOUNDPUREのワイヤレスシステムの音声出力は「標準フォン」端子となりますので、
標準フォンからモノラルミニ端子への変換ケーブルが必要となります。
ワイヤレスマイク6本を使う場合
SOUNDPUREのワイヤレス受信機は受信機1台で2CHまで受信できます。
6本使用する場合、受信機は3台必要となります。
ATEM MINI PROにはマイク入力が2つしか無い為、ミキサーで音声をまとめてATEM MINI PROに入力します。

ハイブリッドイベントで使う場合
リアルとオンラインのハイブリッド形式で使用する場合、
音声ループ対策として「エコーキャンセラー」を使うのが好ましいです。
エコーキャンセラーは高価な機材でしたが、RolandのUVC-02を使用することでリーズナブルに導入ができます。
UVC-02にはエコーキャンセラーが標準搭載されています。
