ケーブルの繋ぎ間違い・選択間違いにご注意
音響機器や電子楽器で使う主なプラグは以下の6通りです。

ケーブル選びの際、1つ注意点がありまして、
音響用ケーブルには全く同じプラグでも機器によって規格が異なる場合があるということ。
規格の異なる機器同士を繋ぐと音がおかしくなることも。
出力レベルの異なる機器同士を繋ぐと、音が小さくなったり、レベルが大きすぎて機器が壊れることもあります。
端子の形状だけでなく、機器側の規格と出力レベルの2点を知ることがとても大事です。
動作不良の一例
特に注意が必要なのが、ステレオプラグ・標準フォンプラグ・XLRプラグを使用する場合。
下記にて過去の事例を一部ご紹介します。
出力側 | 入力側 | 動作不良内容 |
【スマートフォン】ステレオミニ出力 | 【ミキサー】【パワードスピーカー】 TRSバランス入力・XLR入力 | 音がスカスカになる・ボーカルが聞こえない (下記動画にサンプル音声有り) |
【パワードミキサー】標準フォン スピーカー出力 | 【パワードスピーカー】 標準フォン ライン入力 | スピーカーが壊れた |
【CDプレイヤー】RCA出力 | 【パッシブスピーカー】 スピーカー入力 | 音が出ない |
【ワイヤレス受信機】標準フォン マイク出力 | 【ミキサー】【パワードスピーカー】 標準フォン ライン入力 | 音が小さい (下記動画にサンプル音声有り) |
動画で解説を聞く
機器の仕様欄で確認できます。
機器の規格と出力レベルは機器の仕様書に記載があります。
確認ポイントは、
- レベル マイク/ライン
- コネクター フォン/XLR/コンボ/RCA
- 端子の規格 ステレオ/バランス/アンバランス
TASCAMのMODEL12を例に確認してみると、

上記の例では、”LINE IN”と記載があるので入力のレベルはライン。
コネクターはTRS標準ジャック。
端子の規格は(T: HOT、R: COLD、S: GND、バランス)と記載があるので、バランス入力と分かります。
続いて、出力端子の例を見てみましょう。
入力レベルの目安
マイクレベル:-60dBu ~ -40dBu程
ラインレベル:-20dBu ~ +24dBu

上記の例では、
L/R出力は+4dBuとあるので、ラインレベル、SPEAKER OUTは125Wとあるのでスピーカー出力
コネクターはL/R出力・SPEAKER出力ともにPhoneJack(標準フォン)を使用しているようです。
このように、標準フォンジャックでもラインレベルで使用したり、スピーカー出力で使用したりするので、繋ぎ間違いが起きる可能性が十分あります。
繋ぎ間違いを起こすと機器を壊す原因になりますので、出力レベルと端子の規格を知っておくことがとても重要です。
仕様別の対応表もありますので、ご活用下さい。
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