失敗したくない!会議や中~小規模トークイベント用スピーカー選び

みなさんこんにちわ。福山楽器センター音響機器担当の猶崎です。

今回は2024年度版、会議や中~小規模イベントにオススメのアンプ内蔵スピーカー(以下スピーカー)をご紹介致します。

スピーカー選びには、思わぬミスマッチが起こりやすいポイントがあります。

本記事では、デメリットやミスマッチポイントもありのままにお伝えいたします。

この記事を書いた人

猶崎 恵太
猶崎 恵太通販事業部 デジタル・PA営業担当
高校からバンドを初めてギターエフェクターを探すうちに機材沼にはまる。その後、作陽音楽短期大学で音楽制作・レコーディングを学び、福山楽器センターへ入社。
映像制作も好きで映像制作・ライブ配信代行も。経験を反映した商品提案、商品説明を心がけています。
WEB担当のため店舗には常駐しておりません。店舗での機材相談をご希望の際は来店予約をお願いいたします。
猶崎

本記事では、アンプを内蔵したパワードスピーカーのことを「スピーカー」と呼びます。

パワードスピーカーやポータブルPAシステムとも同義となります。

目次

選ぶポイント

スピーカーを選ぶ際、下記の3つのポイントを用途と照らし合わせると、選びやすくなります。

出力

会場の広さや用途に合った音量の出るスピーカーを選びます。

ここで重要となるのが、内蔵アンプのワット数ではなく、スピーカーの実音量で選ぶこと。

アンプの出力数は過信しないほうが良いです。

スピーカーから出る音の大きさは、アンプの出力数だけでなく、ヘッドアンプの増幅量やスピーカーの能率によって決まります。

なので、アンプの出力はあくまで参考程度にして頂き、実音量で評価を参考にして頂くことをオススメいたします。

実音量での評価が難しい場合には、余裕をもって選ぶのがオススメ。

猶崎

実際に音を出すと「えっ、アンプの出力数の割に音が小さい!」とギャップを感じることがあります。

当店では極力音を聞いてから、お取り扱いをするようにしています。

極端な例では、200Wのパワードスピーカーよりも、50Wのパワードスピーカーの方が良く鳴ることも。

もちろん、音質特性や音の拡散方式も異なりますので、前者が劣るというものではありません。

補足

BOSEのL1シリーズやK.W.SのC-Porter200BTといったコラム型スピーカー(簡単に言うと棒状のスピーカー)は、1つのスピーカーで大きな音を出すのではなく、小さなスピーカーで音を分散させて拡声することを目的としています。

BOSE L1PRO8

アンプの出力は各スピーカーへの出力値の和であるため、アンプの数値よりも音量が小さく感じるかもしれません。

しかしながら、音を分散させることのメリットとしては、①ハウリングしにくい②均一に音を届けられる という点があります。

電源(ACorバッテリーor電池)

コンセントが必ずある場所で使用される方は、この点はスルーして頂いて構いません。

野外で使ったり、室内でも必ず電源があるか分からない場所でのご使用は、バッテリーまたは電池駆動式のスピーカーをお選び下さい。

バッテリーはランニングコストも

昨今ではバッテリー駆動型スピーカーが圧倒的に人気ですが、年に数回しか使用しない方は要注意。

バッテリーは空になるのが非常に良くないです。バッテリーが過放電を起こすと寿命が大幅に縮みます。

年に2回しか使わず、1年1ヶ月目に使おうと思ったら電源が入らなくなった、という事例もございます。

バッテリー式スピーカーの多くは「使わない時も2ヶ月に1回の充電」を推奨するよう注意書きがなされております。

バッテリー交換となるとおおよそ1万円以上はかかってしまいます。

消耗品としての経費計上が難しい場合や、年に数回ほどのご使用には、乾電池駆動対応の製品をオススメいたします。

入力数

マイクや楽器を複数繋ぐ場合は、アンプの入力数に注目。繋ぎたいマイクや機器がアンプの入力数に収まるかを確認しておきましょう。

ライン入力とマイク入力の違い

入力端子にはライン(LINE)入力とマイク(MIC)入力の2種類があります。

ライン入力端子にマイクやワイヤレスマイク用の受信機を繋ぐと、音量が極端に小さくなりますのでご注意下さい。

元々、ライン入力端子はマイクを繋ぐことを想定していません。

ライン入力はCDプレイヤーや電子楽器といった機器を接続する端子、マイク入力端子はマイクの接続に対応した端子です。

それぞれ、想定される入力レベル(音量)が異なります。

ラインレベル:+4 dBu

マイクレベル:-60 ~ -40 dBu

なので、マイクやワイヤレス受信機を繋ぐ場合は、マイク入力端子に繋ぐことを想定し、スピーカーをお選び下さい。

規模別オススメ商品

室内30人規模のセミナーやトークイベントに

電子楽器メーカーのローランドが手がける多目的スピーカー。静かなお部屋で30人規模のセミナーや会議に適した音量。マイク入力は1系統。電源はAC電源に対応。

室内50人規模の催し物やイベントに 

バッテリー駆動式のポータブルPAスピーカー。ハウリングを軽減させるフィードバックエミュレーター機能を搭載。ワイヤレスマイクとの組合わせで約95dB(1m)を計測する音飛び良好なパワードスピーカー。

室内80人規模の講演・イベントに

イタリアの音響機器メーカーdBTechnologiesのポータブルPAシステム。室内80人規模のセミナーやイベントに。スピーカーにはケースが標準付属するため、備品にも最適。

よくある質問

Bluetoothスピーカーを会議に使えますか?

PA用のスピーカーにBluetooth機能が付いたものでしたら使用できます。オーディオ用のBluetoothスピーカーは会議やイベントの拡声にはご利用頂けません。
オーディオ用のスピーカーにマイクを繋いでも音が出なかったり、そもそもマイクを繋げられない可能性があります。Bluetoothヘッドセットも拡声にはご利用頂けません。

TV用サウンドバーを会議に使えますか?

基本的には使えません。PA用のスピーカーをご用意下さい。

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